瑞々しさと鮮やかな発色が人気のプリザーブドフラワー。
プリザーブドの花材はお花、実もの、グリーン等、種類が多いのも魅力の一つ。
近年はたくさんの種類の実物やリーフがプリザーブド加工されて、市場に出回っています。
種類が豊富なプリザーブドフラワーですが、主役を飾るのはなんといってもお花です。
プリザーブドフラワーといえば、バラ、カーネーションが種類が圧倒的に種類が多いです。
ですので目にする機会も多いのですがプリザーブドフラワーはそれだけではありません。
今回紹介するのは原種だけでも2万種と植物の中でトップクラスの種類を誇る「ラン」。
切り花でよく見るデンファレをはじめ、 あでやかで上品なカトレアなどウェディングにも映えるお花。
プリザーブドフラワーでも種類が増えつつあり、和洋どちらのイメージにもアレンジができるのが魅力。
この記事では、プリザーブドフラワーのランの魅力と基礎知識について解説します。
プリザーブドフラワーのランの魅力を知って、オリジナルデザインやアレンジメントのヒントを得ていただけたら嬉しいです。
プリザーブドフラワーデザイナー
小野梨花
RikaOno
プリザーブドフラワーの教室を運営や、都心百貨店でのデザイナー経験、ECショップ運営、コンテスト入賞多数のプリザーブドフラワーに魅入られて、つくり続けているプリザーブドフラワーオタク。 プリザーブドフラワーオンライン動画スクールの企画・撮影・編集をしています。
ランといえば、「コチョウラン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
コチョウランは明治時代にイギリスから渡来し、現在ではお祝いの花として利用されることが多い人気のお花。
蝶が羽を休めているようなお花が特徴的で、とても花持ちがよく、およそ1カ月以上咲いた状態を保つことができます。
ですから開店や開業、栄転、就任などの大きなお祝い事に選ばれることが非常に多いです。
他にも「デンファレ」、「シンビジウム」、「オンシジウム」など その個性的な花の姿、
日持ちのよさでアレンジメントに頻繁に使われます。
縁起がいい花ことば
コチョウランは、その名前の通り「蝶が舞っているように見える」ことから、その名が付けられたといわれています。
花ことばは「幸せが飛んでくる」「清純」「あなたを愛します」などといった、とても縁起のよいもの。
その他にも「共にする喜び」という花ことばもあり、贈る側と贈られる側の双方の幸せや発展を願う
という意味合いも込められているのです。
ですのでコチョウランは、「開店・開業祝い」「就任祝い」「移転・新改築祝い」などの贈り物に、「花嫁の花」として結婚式やウェディングブーケなど、お祝い事に最適な花といえます。
見た目が美しく豪華
花が開いた姿は蝶が舞っているようで、すっと伸びた茎の曲線は美しく、とても華やかな美しい姿。
蝶は「長寿」「不滅」などのシンボルとされており、蝶に似ていることからコチョウランは縁起の良い植物として扱われてきました。
花もちがいい
一般的な花束やフラワーアレンジメントは、1週間ほどで花が枯れてしまいます。コチョウランは丈夫で花もちの良い花なので、管理状態や季節にもよりますが、1~3ヶ月ほど美しい姿を保つことができます。
また、花が終わっても上手に株を育てれば、次の年に花を咲かせてくれます。元気のいい株だと来年も待たずに次の花を咲かせてくれることもあります。
花粉や香りが少なめ
花粉の落ちることがほとんどないので花粉を気にすることなく、掃除の心配のないので贈られる側も負担も少なめです。
コチョウランは香りがあまりないので、強い香りが好まれない会社や香りが食事の邪魔になってしまう飲食店などにも喜ばれます。
花粉と匂いが少ないので病院の開院祝いにも最適です。
プリザーブドフラワーのランは軽い空気感に和洋どちらにでもアレンジができるのが魅力。
その魅力はプリザーブドフラワー加工されると一層際立ちます。
2万種以上の種類を誇る「ラン」。プリザーブドフラワーでも徐々に種類が増えてきています。
今回はプリザーブドフラワーのランの3つの特徴をご説明します。
- これから種類が増えそうな注目花材
- 繊細な見た目
- 和風、アジアン・・とイメージは自在
- 注目のフューネラルフラワー
優美なカレトアが仲間入りして代表的なランがそろいつつあります。
繊細なランを美しくプリザーブド加工できるようになったのは、プリザーブド技術が発展してきたからでしょう。
生花にはたくさんに品種がありますから今後も増える可能性を感じる花材です。
ちょっと今までにはないアレンジメントを作りたい・・・
そんな時にはランを使ってみても良いかもしれませんね。
蝶が止まっているかのような美しさを持つ花・ラン。
その繊細な美しさは、プリザーブド加工されても変わりません。
そのうえ、「カトレア」と「シンビジウム」はしっとりとやわらかい質感が魅力です。
プリザーブドフラワーのランは生花に比べたら丈夫さは増していますが、やはり繊細さは変わりません。
洋風はもちろん、熱帯のお花なのでアジアンの雰囲気がしっくりきます。
また、和のプリザーブドフラワーアレンジメントを作る時には、1輪添えると一気に和の雰囲気を醸し出してくれます。
おちょこに入れて和風のアレンジに、お香立てにあしらえてアジアンにといろいろなイメージを演出できます。
プリザーブドフラワーのランが注目されたきっかけは「仏花」です。
近年、プリザーブドフラワーの仏花(フューネラルフラワー)は大注目されています。
・水やり不要
・長く保つ
・花粉がない
そのため、常にお仏壇や故人の写真にお花を供えたい・・・そんなニーズに寄り添ってくれると評判です。
仏花アレンジメントに欠かせないのが、デンファレ(小さいラン)です。
すっと伸びた繊細な花材が故人を偲ぶ心にも寄り添ってくれます。
- シンビジウム
- デンドロビウム
- カトレア
- デンファレ
波打つ花びらが艶やかなプリザーブドフラワーのシンビジウム。
お花も大きく存在感のある華やかさが魅力です。
大きく見栄えのする花姿が特徴のプリザーブドフラワーのデンドロビウム。
アレンジにもブーケにも使いやすい。
ほっそりした花びらが繊細な表情のプリザーブドフラワーのカトレア。
ノーブルな花姿でエレガントなアレンジに最適。
パステルカラーや明るく優しい色目が特徴のプリザーブドフラワーのデンファレ。
ランの中でも親しみやすくかわいらしい。
いかがでしたか?
プリザーブドフラワーのランは、タイプが豊かで軽やかさが魅力。
和洋どちらにも使えるオールラウンドプレイヤーです。
他のお花では表現できない繊細な雰囲気は格別。
そんな「ラン」を取り入れて個性的なあなただけのアレンジを作りませんか。
プリザーブドフラワーのお花の特徴を知ることでプリザーブドフラワーアレンジメントの幅を広げていただけるお手伝いになれば嬉しいです。