色とりどりの鮮やかな発色とまるで生花のようなみずみずしさが人気のプリザーブドフラワー。
百貨店やネットショップでも見かけることが多いお花の一つです。
プリザーブドフラワーの「プリザーブド」とは英語のpreservedのことで、「保存された」という意味があります。
プリザーブドフラワーとは、植物を生花のように鮮やかでみずみずしい状態で保てるよう専用の薬品で加工が施された花材のことをさします。
参考|プリザーブドフラワーとは
プリザーブドフラワーのお花にはバラの他にもカーネーションやガーベラやアジサイといった大き目のお花、カスミソウやライスフラワー等の小花などたくさんの種類があります。
お花以外の花材では、ユーカリやヒムロスギなどのグリーン、アイビーリーフやラムズイヤーなどのリーフ、モス(苔)など、たくさんのプリザーブド花材があります。
プリザーブドフラワーとはこういった花材の総称です。
プリザーブドフラワーを販売しているブランドはいくつもあり、ブランドごとに特色があります。
この記事では、プリザーブドフラワーの高級ブランドの一つアモローサ(AMOROSA)の特徴や歴史をお伝えいたします。
プリザーブドフラワーの女王と言われる、アモローサ(AMOROSA)のお花の魅力が伝わればうれしいです。
プリザーブドフラワーデザイナー
小野梨花
RikaOno
プリザーブドフラワーの教室を運営や、都心百貨店でのデザイナー経験、ECショップ運営、コンテスト入賞多数のプリザーブドフラワーに魅入られて、つくり続けているプリザーブドフラワーオタク。 プリザーブドフラワーオンライン動画スクールの企画・撮影・編集をしています。
アモローサ(AMOROSA)はプリザーブドフラワーのブランドのひとつで、プリザーブドフラワーの女王と呼ばれる高級ブランドです。
厳しい基準で選び抜かれた高品質のバラがプリザーブドフラワーに加工され、アモローサという名称で呼ばれます。
肉厚な花びらを持つ、大輪で美しいアモローサのバラに魅了される人も多いでしょう。
アモローサの前進ブランドは「グランロッサ」
グランロッサとは大輪のバラという名前の通り、息を呑むほど大きな大輪のバラが印象的なブランドでした。
プリザーブドフラワーの進化と次なる可能性を感じさせるようなグランロッサのバラは2004年に日本でデビューをしました。
当初、専用のカラーコットンでプリザーブドフラワーを開花する仕組みを発表したのもグランロッサです。
大輪のバラをさらに開かせて大きく映えさせる技術はプリザーブドフラワー業界に衝撃をもたらしたのです。
カラーコットンでの開花は、丈夫なガクと肉厚な花びらを兼ね備えたグランロッサならではのものでした。
2006年に株式会社アペルがアモローサ日本総代理店として設立されました。
株式会社アペルは、フラワーアイテムを企画・展開・販売している企業です。
グランロッサもアモローサ(スペイン語で愛という意味)にブランド名称を変更。
グランロッサの技術やブランド理念を継承し、新たな時代のプリザーブドフラワーの女王としてますます発展を遂げています。
アモローサのバラはグランロッサ時代からの長年の歳月をかけて見つけ出された希少品種のバラです。
生花の時点ですでに美しい光沢と肉厚の花弁を持つ大輪のバラの親木に研究を重ね、今のアモローサのバラができあがりました。
アモローサのバラは南米エクアドルの高地にある専用農園で栽培されています。
専用農園では、豊かな自然の恵みと一年中ふりそそぐ太陽の光により、丈夫で高品質、そして大輪のバラが栽培されています。
でも、アモローサの農園で栽培されているバラの全てがアモローサとなるわけではありません。
農園で栽培されたバラは厳選され、選ばれた物だけがプリザーブドフラワーとして加工されます。
そしてさらに厳しいチェックがおこなわれ、選び抜かれた一部のプリザーブドフラワーのバラだけがアモローサの名称を使うことを許されるのです。
アモローサのバラはプリザーブドフラワーの女王と呼ばれます。
大輪のアモローサのバラはベルベットのような光沢感、肉厚の花びらを持っている美しいバラです。
その圧倒的な高級感は他の追随を許しません。
公式サイト | URL |
HP | https://amorosa.jp/contact/index.html |
https://www.instagram.com/amorosa_japan/ | |
アモローサモデルノ | https://www.amorosa-shop.jp/ |
プリザーブドフラワーは、特殊な溶液で生花のみずみずしさをそのままに、特別な加工を施したお花です。
生花のようにみずみずしく、自然な仕上がりのプリザーブドフラワーですが、生花とは異なり、水やりは不要です。
またプリザーブドフラワーには花粉がないため、アレルギーの心配もありません。
何より、プリザーブドフラワーは枯れることはありません。
でも、プリザーブドフラワーを美しく保つには、注意が必要です。
高温多湿や日光が当たる場所で保管をするとプリザーブドフラワーは劣化をしてきます。
プリザーブドフラワーが劣化をすると、花びらがひび割れてしまったり、色があせてしまいます。
高温多湿の日本の気候ではプリザーブドフラワーを美しく保存ができるのは1~3年程。
プリザーブドフラワーの色や保管する環境によって差はありますが、プリザーブドフラワーを5年以上美しく保つことは難しいのです。
プリザーブドフラワーはケースに入れたり、乾燥剤を使うと保管できる期間が長くなります。
参考|プリザーブドフラワーとは
保管に工夫をして、美しいプリザーブドフラワーを長く楽しむことができればいいですね。
アモローサ(AMOROSA)はプリザーブドフラワーの高級ブランドです。
アモローサではモダンローズ、オールドローズ、ダイヤモンドローズの取り扱いがあります。
モダンローズとオールドローズはそれぞれ4種類の異なるサイズを展開しています。
種類によって異なりますが、少ないもので2色、多い物だと20色以上のカラーバリエーションがあります。
アモローサはプリザーブドフラワーの女王と呼ばれています。
アモローサのバラは女王という名にふさわしく、圧倒的な高級感と高品質さを誇っています。
「美しく高品質なバラ」「高級感を引き立てる自社ブランド」こそがアモローサの特徴と言えるでしょう。
剣先のローズはもちろん、モダンローズやオールドローズも高級感を感じるものが多いことも特徴です。
アモローサのプリザーブドフラワーのカップ咲きは、プリザーブドフラワー中級者にはぜひ手に取っていただきたいプリザーブドローズの一つ。
その高級感と花びらの美しさに息を呑むことでしょう。
それではアモローサ(AMOROSA)のプリザーブドローズの美しさの理由をご紹介していきます。
- アモローサのプリザーブドローズは選び抜かれたこだわりの品質
- アモローサのプリザーブドローズは何故美しいの?
①アモローサ(AMOROSA)【1】プリザーブドローズは選び抜かれたこだわりの品質
アモローサ(AMOROSA)のプリザーブドフラワーになるバラはは南米エクアドルの専用農園で育てられています。
専用農園で栽培された全てのバラがアモローサのプリザーブドフラワーローズになるわけではありません。
専用農園で栽培されたバラの中でも選び抜かれた一握りだけが、アモローサのプリザーブドフラワーローズになるのです。
プリザーブドフラワーになったバラの中でも色、形状、中心の巻き、シミ、透け等の独自の基準をクリアして選び抜かれた品質のバラだけがアモローサと呼ぶことを許されるのです。
選び抜かれたアモローサのバラは、ベルベットのような光沢感のある質感、花弁が多く巻きの美しい形状、美しく深い色彩を持つ弾力ある丈夫で美しい大輪のバラです。
アモローサのバラはその美しさからプリザーブドフラワーの女王とよばれています。
そんなアモローサのプリザーブドフラワーローズですが、1輪あたりの金額もなかなかのもの。
アモローサのプリザーブドフラワーローズはただ美しいだけではなく、大輪で、花弁が肉厚でとっても丈夫なのです。
②アモローサ(AMOROSA)【2】アモローサのプリザーブドローズは何故美しいの?
アモローサ(AMOROSA)のプリザーブドローズになるバラは南米エクアドルで育てられています。
エクアドルは「永遠の春」とも呼ばれ、一年中春のような気候をしています。
その気候はバラづくりに最適。
また赤道直下にありながら標高の高いエクアドルは昼と夜では寒暖の差が激しいです。
昼と夜の気温差によってアモローサの専用農園のバラは茎が強く、美しいバラになります。
この特徴的なエクアドル気候のおかげで、アモローサのプリザーブドローズにふさわしい大きく美しいバラが育つのです。
アモローサ(AMOROSA)のプリザーブドローズが育つ、エクアドルってどんな国?
アモローサ(AMOROSA)のバラはエクアドルで育てられています。
エクアドルとはどのようなところなのでしょうか。
面積 | 25.6万平方キロメートル(本州と九州を合わせた広さ) |
人口 | 1,776万人(2021年、IMF) |
首都 | キト |
民族 | 欧州系・先住民混血72%、先住民7%、アフリカ系・アフリカ系との混血7%、欧州系6%(2010年、国勢調査) |
言語 | スペイン語(他にケチュア語、シュアール語等) |
1978年、エクアドルのガラパゴス諸島とキト旧市街が世界で一番はじめにユネスコ世界遺産に登録されました。
キト旧市街
エクアドルの首都はキトです。
世界遺産に登録されたキト旧市街はインカ帝国の時代には第二の都市として栄えていました。
スペインにより征服されると南米大陸におけるキリスト教布教の中心地になるという歴史をもつキト。
そんなキトには現在でも、サン・フランシスコ聖堂やラ・コンパニーア聖堂など、多くの歴史的建築物が残っています。
ガラパゴス諸島
ガラパゴス諸島は東太平洋にあるエクアドル領の島々です。
このガラパゴス諸島にはガラパゴスゾウガメや、ガラパゴスイグアナなど数多くの固有種が生息する独特な生態系をしています。
進化論で知られるチャールズ・ダーウィンが進化論の研究に影響を受けたのもガラパゴス諸島です。
エクアドルは2008年に世界で初めて「自然の権利」を憲法で認めました。
エクアドルでは、人間に人権があるのと同じように、海や川、山や森林、そこに住む生物たちも権利を持ち、法的に保護されているのです。
アモローサ(AMOROSA)のプリザーブドローズはただ美しいだけでなく、花びらが肉厚でとても丈夫です。
丈夫さの秘密はアンデス山脈の厳しい自然にあります。
アンデス山脈から吹き下ろす乾燥した風のおかげで、アモローサの専用農園では自然な農法で病気のすくない健康なバラが育ちます。
アンデス山脈の山頂は年間を通して雪におおわれています。
この雪がとけた雪解け水は、アモローサの専用農園でバラを育てるのに使われています。
アモローサ(AMOROSA)のプリザーブドローズは豊富なアンデス山脈の自然の恵みに育まれて美しく育ったバラなのです。
アンデス山脈ってどんなところ?
アンデス山脈は南アメリカ大陸の西側にある、地球上で最も長い山脈です。
長さ約7000kmにも及ぶアンデス山脈は、コロンビアからチリやアルゼンチンにかけて伸びています。
この長いアンデス山脈の地形や気候は非常に多様で、一口にアンデス山脈といっても様々な生態系を持っています。
高度の低い平地は熱帯気候、高度の高い高地では寒冷な気候をしていて、熱帯雨林から氷河まで多様な気候をしているのです。
アンデス山脈はインカ帝国をはじめ、多くの古代文明が栄えたことでも知られています。
インカ帝国の遺跡ではマチュピチュやクスコの遺跡が有名です。
一度はぜひ行ってみたいものです。
アモローサ(AMOROSA)では様々な種類のプリザーブドフラワーローズを取り扱っています。
アモローサのプリザーブドローズはとっても高級品。
「え、こんなに高いの?!」と思われるかもしれませんが、アモローサの美しいプリザーブドフラワーローズにはそれだけの価値があるのです。
そしてなんとアモローサではプリザーブドローズの他にもフレグランスオイルの取り扱いもあります。
アモローサのフレグランスオイルはローズが花開く香りを忠実に再現したもの。
プリザーブドフラワーのバラにフレグランスオイルで香りをプラスできてしまいます。
フレグランスオイルはシミになってしまう可能性があるので、バラの側面や根本の目立たない場所に使ってくださいね。
アモローサ(AMOROSA)で取り扱っている商品をご紹介していきます。
大輪の中の大輪。アモローサ最大級のバラ「リンダ」
「リンダ」とはスペイン語で「美しい」という意味。アモローサの代表作 「ティエラ」の花を現地エクアドルで1枚1枚丁寧に開かせ、直径約9〜10cm もの特大サイズに仕上げました。 その名に相応しい自重で咲いた圧倒的な存在感はまさに「特別なバラ」です。 大輪で高価なバラだけに、1輪ずつ専用カップと専用ボックスに入れてお届けします。
アモローサ(LINDA)より引用
2色の大輪ローズの花びらをメリアに仕上げた「アルコイリス」 アモローサの最大の特徴である、ベルベットを思わせる光沢のある深い質感、花弁が多く、巻きの美しい結種そして弾力があり、これらにくい頑強さを生かしたメリアローズです。
アモローサ(ARCO IRIS)より印用
上質感漂う艶やかな大輪バラ「ティエラ」 ひときわ大輪のエクアドルローズにこだわったアモローサの代表作「ティエラ」。しっかりとした手触りでやぶれにくい肉厚の花弁と光沢のあるベルベットタッチが特徴です。 特に濃い色の花は、光の当たる角度によって輝き方が変化するなどベルベット感が一層際立ちます。また2色が混ざり合ったバイカラーシリーズは開花させると表情がドラマティックに変化します。
アモローサ(TIERRA)より印用
アモローサ(AMOROSA) TIERRA TRES ティエラトレス
ティエラの3輪パックバージョンです。
アモローサ(TIERRATRES)より引用
アモローサ(AMOROSA) TIERRA UNO ティエラウノ
ティエラを1輪から楽しめます。
アモローサ(TIERRAUNO)より引用
アモローサをより気軽に。すこし小さめの第2の大輪ローズ。 アモローサの代表作「ティエラ」を1cmほど小さめに、花丈も低めに仕上げました。
アモローサ(LUNA)より引用
アモローサ(AMOROSA) LUNA TRES ルーナトレス
ルーナの3輪パックバージョンです。
アモローサ (LUNATRES)より引用
アモローサの端正でグラマラスな魅力をそのままに。初の中輪ローズ。 ベルベットのような質感、肉厚の花びらなどアモローサの魅力はそのままに、サイズダウンを実現。アレンジメントしやすい中輪サイズで、上質なローズの共演が実現します。
アモローサ(NATALIA)より引用
バラの女王と呼ばれる気品漂うオールドローズ「カブキレイ」 オールドローズの魅力は「表情の美しさ」花びらの巻きが多く、ロゼット咲きのクラシカルな花姿は、つぼみ、半開き、開花とそれぞれの過程で、全く異なった美しさを醸し出してくれます。 アモローサの農場でしか栽培されない希少品種「KABUKI REY」は厚い花弁の頑強な品種なので、弾力性があり、やぶれにくいのが特徴です。従来のプリザーブドローズ(モダンローズ)と同じ要領で開花リペアを施すことができます。
貴婦人のドレスのように豪華に、情熱的に。かつてない華やかさを演出。 カルメンはオールドローズ種の中でも、フリルのように波うつ花びらが特徴。 その花びらが描く繊細な華やかさは情熱の女性「カルメン」の名に相応しいたたずまい。世界に先駆けてAMOROSAがお届けするオリジナルローズです。
アモローサ(CARMEN)より引用
愛らしいフォルムにシャクヤク咲きの豪華な花姿「イヴ」 コロンとしたフォルムに、しっかり詰まった花びらが魅力のローズ。ほころんだように開花させると「シャクヤク咲き」と呼ばれるフレッシュローズの花姿が再現できます。
アモローサ(YVES)より引用
低めの花丈で大きく開いた、使いやすいコンパクトなオールドローズ 大輪のAMOROSAに、使いやすい小ぶりのサイズが登場。 オールドローズの魅力である花びらの巻きの多さはそのままに、コンパクトな美しさを実現。外に向かって大く開き、アレンジしやすい低めの花丈です。 可憐な魅力で作品の幅がさらに広がります。
アモローサ(CLARA)より引用
バラと天然ダイヤモンドの美しさ「ダイヤモンドローズ®」
「ダイヤモンドローズ®」は、希少な天然ダイヤモンド入りラメをバラの花弁に化粧した商品です。アモローサの花弁に散りばめられた天然ダイヤが光を四方に分散させながら輝くため、上質で本物の輝きが生まれます。
パッケージ内には、アモローサの正規商品であることを証明する「ギャランティーカード」を、3輪ボックスには3枚同梱しております。
※「ダイヤモンドローズ®」は(株)アペルの登録商標です。
プリザーブドローズにリアルな香りをプラス
ローズが花開く香りを忠実に再現。香りが届く距離や強さまでも、本物の薔薇に近づけました。 芳香剤とも、アロマディフューザーとも違う、手にした人だけが感じられる自然な香りです。
Modern
朝の薔薇園をイメージした、清楚でさわやかな香り。すっきりした瑞々しさが際立ちます。
Classic
切りたての薔薇を思わせる情熱的な香りが、甘くゴージャスな印象。
Clear
ブルーローズをイメージした香り。シャープで澄み切った印象。
いかがでしたか?
プリザーブドフラワーの高級ブランド、アモローサ(AMOROSA)の魅力が伝わりましたでしょうか?
南米エクアドルの豊かな自然に育まれた、大輪のバラ。
その中でも選び抜かれたアモローサのプリザーブドフラワーローズはプリザーブドフラワーの女王とも言われ、圧倒的な美しさを誇ります。
またアモローサはプリザーブドフラワーローズの魅力を自ら発信するために、プリザーブドフラワーのアレンジメントブランド アモローサモデルノでオリジナルのアレンジメントを販売しています。
アモローサモデルノでは洗練されたアレンジメントの美しさに魅了されていくことでしょう。
アモローサのプリザーブドフラワーローズの魅力を知っていただくことで、プリザーブドフラワーの素晴らしさをさらに知っていただくことができるはずです。
今回はアモローサ(AMOROSA)をご紹介しましたが、プリザーブドフラワーについて理解を深めるきっかけやアレンジメントのヒントになっていけば嬉しいです。
まずはアモローサ(AMOROSA)のWEBサイトにアクセスをしてください!